私の事好きなの…?
ううん違う、フリなんだもん。

私は彼女のフリなんだ。


きっと一方的に私が好きなんだ。


なのに…好きでもないのにこんなこと出来るの?


どんどん深くなって行く。
息継ぎも苦しい。

酸素が欲しくて口を開けるとそこから圭太の舌が入ってくる。


もう何が何だかわかんない。

多分、半泣きにもなってるし。

だって気持ちの入ってないキスなんて悲しいじゃん。


最後の気力を、振り絞って圭太を押し返す。