隣のアイツ

「無理。可愛すぎる梨乃が悪い」


「ど、どういう理屈なんで…んんっ」


人気のない岩陰。


大好きな先輩の唇が私と重なった。


「瞬せんぱっ…んっ…ふ…」


「声…反則」

反則なのは先輩だ。
何回も何回も啄むようなキスを重ねてくる。


どうやって息をしたらいいかわかんない。
離れたら息を吸い込もうとして口を開ける。


「煽んのうまいね」


「煽って…ない、れす…」


息継ぎのために開けた口から先輩の舌が入ってくる。


苦しいのに…もっとしたい。
なに、これ。


もっと…欲しい。