隣のアイツ

お昼ご飯のこととか、さっきのこととかで頭がいっぱいでこの時の私に周りの声なんてあまり聞こえてなかった。


「梨乃、行こうか」


「あ、はい、せんぱ…え?」


浮き輪を回収して戻ってきた先輩が歩き出すのについて行こうとした時、


先輩の手が私の腰に来た。


簡単に言うと、後ろから片手で包み込む感じ。


「へっ、えっと…先輩…?あのっ…」


「ごめん、ちょっとだけ我慢して。後で話すから」