HARUKA


「拓ちゃん、今日放課後大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だよ。どっか行く?」

「うん!」

俺達は行くあてもなく、学校を出た。
今日の天気は晴れ晴れとしていて、とても気持ちがいい。
何かいい事がありそうな‥そんな気がしていた。


「なぁー晴香、どこ行く?」

「ん〜このままでいいよ!」

「へっ?」

「今日は散歩に決定!」

「ぷっ…あははははっ」

「ちょっ‥拓ちゃん!何で笑うの〜!?」

本当に晴香らしい。
今どきの女子高生とは何か違う。

「ごめん、ごめん、何でもないよ。うん!散歩に決定なっ」

俺は晴香に手を差し延べて、歩き出した。