「奈緒、弁当食べよ〜」
4時間目が終わって、親友の白田亜美菜(しろた あみな)が私の席まで来てくれた。
亜美菜はショートが似合うさっぱり系の美人だ。
街を2人で歩いているとナンパされることも少なくない。
「水城くん、その席借りてもいい?」
水城君は興味なさそうに、どーぞと言って教室から出ていった。
私はイスごと、水城君の机にお弁当を広げている亜美菜の方を見てお弁当を食べる。
「やっぱり、水城翔は観賞用よね」
「え?」
「顔あんなにかっこいいのに、あの態度じゃね〜」
まぁ....たしかに。
「....うん」
「ほんとになんであんなやつがいいのか、、奈緒が分からん」
「ちょ、ちょっと、亜美菜...!声大きいよ!」
亜美菜にあの日見たことは言ってないけど、私が水城君を気になってるということはバレてる。
「どこが好きなの?」