されるがままにされながら、辺りを見回しているとあの物騒な建物に入った。


すると、この男が建物建物に入った瞬間に
中にいたたくさんの男たちが、

「「「こんばんは!」」」

と一斉に言った。


何者なんだ、こいつらは。


この男は、そのまま2階へ向かった。


そして2階の部屋を開けて、ソファーへ
わたしを下ろした。


辺りを見回すと、あの男の他に2人の男がいた。


「健斗、その女は?」

「自殺してたから連れてきた」

「…は?自殺…?」



放っておいてくれればよかったのに。

「早く、帰してよ」

「お前の家しらねぇし」

「家なんてない。
…ねぇ。なんで、なんで死なせてくれなかったのっ…!!」


「俺、蒼野健斗。
ここの暴走族、蓮華(れんか)の総長だ。
ここの暴走族は悪さはしない、守るだけ」

そんなこと聞いてない。

「自慢しとくと、国内で1番強い。
国内だからそんなに強くないがな。
俺は副総長の新(あらた)」

だから、聞いてないって。


「…んなこと聞いてないっ!
死なせてくれないなら今すぐ殺してよ…
ねぇ?!」

「ねぇ、なんで死にたいの?」

「…誰なの」

「幹部の絢兎(あやと)」

あなたみたいな、生きてて楽しそうな奴が1番嫌い。