余命2ヶ月の少女は総長と恋に落ちる


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ぱちっと目を覚ますと、目の前には蒼野の顔。

…悔しいけど、よく寝れてしまった。


今までで1番心地よく眠れてしまった。


抱きつかれているので、離れることもできずにぼーっと蒼野の顔を眺めていた。

広い二重線、ぷっくりとした涙袋、小さくて
輪郭が綺麗な顔、鼻筋は綺麗に通っていて
髪の毛はさらさらで黒髪。


ここまで綺麗な人を見ると、女としての自信がなくなってしまう。

見つめていると、急に蒼野の目が開いた。


「…よく寝れた?」

「悔しいけど、すごく。」

「ん、良かった。これからも一緒寝よ。
俺も今までで1番寝れたし」

え?

「蒼野も、って?」

「俺も不眠症まではいかないけど眠りが浅くてさ。ここまで寝れたの久しぶり」

ほんの少しだけだけど嬉しかった。

てか、これからずっと一緒に寝るの?


わたしからすると有難いけど、だけど…


言葉を発する前にわたしの口が塞がれた。

「透花、おはようのキス」


…毎日、するのか。