ピーンポーン

「はーい」

ガチャ

「え、莉央!? どうしたの?」
「玲於ごめんね!あの時私、玲於の気持ち無視して、話しかけないでなんて。言ったあとすごく後悔したの。もう、私のことは嫌いになったかもしれないけど、最後にそのことを謝りたかったの。」
「…ないじゃん」
「え?」
「嫌いになんてなるわけないだろ!俺だって謝りたかったよ。莉央はずっと苦しんでいたのに気づいてあげられなかった自分にムカついてたんだ。なのに、その怒りを莉央にぶつけてしまった。
本当にごめん。最後になんて言うなよ…」
「最後なんだよ。私はもう玲於のこと幼なじみだなんて思ってないよ。この気持ちはしまっておかなきゃダメなんだよ。玲於には迷惑なだけだから。」
「それ、どういうことだよ…」
「私、ずっと玲於のことが好きだったの。
それと、今も好きなの。でも、玲於が私の事
幼なじみとしか見れないの知ってる。だから、
最後なの。」
「また俺の気持ちは無視かよ。」
「そんなつもりじゃ…」
「俺、この間未来翔に言われたんだ。お前、自分の気持ち本当は気づいてるんだろ?それを莉央に言わなきゃ絶対後悔するぞって。だから莉央と
ちゃんと話そうと思ってたんだ。だけど、
なかなか言えなくて。今日、誕生日だろ?」
「うん。覚えてくれてたんだね。」

それだけで嬉しいよ。