そして、次の世界へ。

『お姉ちゃん、助けて。』

茉澄がそう言って私の部屋に
来たときには、あの子はもう既に
限界だったんだと思う。

『茉澄、どうしたの?』

そう問いかけたら、
茉澄はその場に泣き崩れたから。

『学校、行きたくない...。
もう、嫌だ......怖い...。』

泣きながら狂ったように
呟きを洩らす妹の姿が、ふいに
お母さんの姿と重なる。

茉澄に向けてのばしかけた手が
自分でも無意識のうちに止まった。

私が軽々しく大丈夫だよ、なんて
その場しのぎの慰めの言葉を言って。

それで茉澄も壊れたら。

そんなの、耐えられない。

気付けば、口からありえない言葉が
妹に向けて溢れ出していた。