そして、次の世界へ。

茉澄へのいじめが始まったのは、
彼女が中1の時の2学期くらい。

家でも少しずつ変化が見えてたのに
私はそれに気付かないフリをしてた。

学校の話題をしなくなった。

口数が減った。

笑わなくなった。

物を失くすようになった。

持ち物がボロボロになった。

怪我が増えた。

部屋に閉じこもることが多くなった。

私の家は複雑な家庭だから、
茉澄のことは小さい頃から私が
面倒を見てあげていた。

だからあのときも私は茉澄に
姉としてちゃんと、
手を差しのべてあげなきゃ
いけなかったのに。

ただ、怖かった。

変わり果てた茉澄に触れるのが。