疾走したら、恋。



『早乙女吏名、首位独走です!』

『ゴール!』


『早乙女選手、今回の記録はどのようにお考えですか?』

『全力を、出し切れたのでっ…悔いは無いですっ…』


吏名は、息を切らしながら答えた。


『今回も優勝しましたけど、今1番誰に伝えたいですか?』

『…母、ですかね…』


どこか遠くを、切なげに見つめながら…。

彼女は呟くように言った。