淡々とやる気のない自己紹介が始まった。

「え〜っと、はじめまして。桜井 翼です。よろしくお願いします。

「畠山 愛です!これから一年よろしくお願いします!」

愛ちゃんの自己紹介の時、何人かの男子がチラチラと愛ちゃんを見ていた。

こんな感じで自己紹介は続いた。

みんなほとんど聞いていない。

ボーっとしていた僕にカミナリ様が落ちたのはまさにこの時です!!

「あ、え、え〜と、か、神崎 日向です。よ、よろしくお願いします。」

窓から入ってくる風にのって彼女の香りを微かに感じた。

ビーナス!?アナタは僕のお姫様ですか〜!?

神崎 日向…。

彼女をはじめて見た日だった。