「いやぁ〜、久しぶりだよな〜。まさかこんな所で会うなんてな!」

やけに友一は嬉しそうに話をしている。

「ん?どした?元気ないじゃないか?」

「そんな事ないよ…。それより友一はなんでだ?友一ならもっと上の大学いけただろ?」

友一は頭が良かった。

「う〜ん、実はな…。」

友一が答えに困っているのを僕は黙って見ていた。

「お〜い!友ちゃーん!」

ん?友ちゃん?

僕と友一が振り返ると、こっちに向かって走ってくる女子を発見!

「ここにいたんだ〜!ケータイつながらなかったから。」

「翼…。紹介するよ、畠山 愛。俺の彼女。」

おかしい!!僕の記憶では友一もモテるほうではなかった!

「はじめまして!愛です!」

「え?あ、はじめまして。桜井 翼です。」

「翼さんですか〜。…名前はアイドルっぽいですね〜。」

名前は…!?名前だけですか!?お嬢さん!

「と、とにかく、三人で入学式いこうぜ!え〜っと、確か体育館でするんだっけな。」

三人で体育館に向かってる途中に友一が小声で、

「今日は入学式の後、予定あるか?ないなら俺とメシ行かないか?」

大学デビューを半分諦めた僕は、

「そ〜だな。行くか!」

しかし、僕の名前はカッコイイですか?アイドルみたいですか?名前は…ね。