凛斗にラインを打つ。

“美葉菜ちゃんのこと
本気で狙ってみることにした。”

“やめとけ“

秒で返事が来た。

それをスルーして
美葉菜ちゃんに話しかける。

「凛斗とも可愛いと思っているよ。」

「でも馬子にも衣装とか化けるだって…」

「大丈夫。思いっきり見惚れてたから。
照れて変なこと言ってるだけだから。」

「本当?ありがとう。」

美葉菜ちゃんが真っ赤になって俯く。

「大丈夫、fight〜」

俺らが小声でコソコソ話してる間にも
凛斗からの LINE がバンバンと届く。

“聞いてる?“

“どこが好きなの?“

“叶う確率低いよ、
だって、
福原俺のこと好きじゃん。“

“やめたほうが良くない?“

どこまで素直じゃないんだか。

極みつけは美葉菜ちゃんが
真っ赤になったところで、

”ふざけんな零、何言ってんだよ。💢“

この男完璧ヤキモチじゃん。

この辺でいいかな。

カバンを覗き込むふりをする。

「ごめん。また、忘れ物しちゃった。」

去り際に美葉菜ちゃんに
「ごゆっくり」
と囁く。

お願いだから進展しますように。