「それを言うなら美音だってそうだろ。」
 
背が高くモデル体系。
顔も国宝級だと密かに言われている
親友の顔を見ると

「私はきちんと懇切丁寧に 
ごめんね って謝ってるもん。
誰かさんみたいに冷たくしないで。」

「お前ら去年のこと覚えていないのか?」

「あーストーカー事件ね」

「覚えてる。凛斗が振った女子、
可哀想って優しく振ったら
脈アリと勘違いして
付きまとわれたやつだよね。」

「そ、」だから冷たく断っているのに…

「でも入学してから5人目だよ。B組の子、
先輩方2人、
それにC組のゆなちゃん。
あとあの子。」

「C組のゆなちゃんなんて
雑誌のモデルやってんじゃん。
俺だったら即OKしちゃうけどなー。」

「マジ⁈零、タイプ ゆなちゃん?!」

「お前らな…」

本人をそっちのけにして
盛り上がってる2人に呆れて、

「先行く」

と階段を登り始めた。