「やだ〜 ww
早乙女さんって意外と面白いんだね〜ww」

そう?
福原さんが可愛いのは本当のことだし。

「でもさ〜」まだ若干笑いが治らない福原さんが覗き込んでくる。

「早乙女さん。美音ちゃんって呼んでいい?
美音ちゃんの場合は浩ちゃん。
松本浩輝一筋でしょ?
あれ違った?」

美葉菜ちゃんが小首をかしげる。

「そうだよ」とか言えばいいのに

「悪い?」

冷たい言葉しか出てこなかった私。
可愛くないー。

でも、自分でも
顔が真っ赤になっていることが分かる。

「可愛い。照れてても美人は美人だね」
と言う美葉菜ちゃんの呟きが聞こえた。

でもね、

多分私の勘では、
浩輝は美葉菜ちゃんのことが好きだ。

私は逆に美葉菜ちゃんが凛斗に告白した時
何で凛斗?って思った。

やっと浩輝と同じ学校になることを
浩輝のお母さんから聞いて喜んだのも
つかの間、

浩輝の隣には
“福原美葉菜“という女の子がいて、
可愛い外見で一目で明るくて元気そうと
分かる笑顔で笑っていた。

絶対浩輝の彼女だと思ったら、
凛斗に告白して
浩輝だって十分イケメンなのに…

私のひいき目かもしれないけど美葉菜ちゃんの趣味を疑ってしまった。

事情を凛斗から聞くまでは、
凛斗の乗る電車にいた時点で
ストーカー化した迷惑な子だと思っていた。

大竹さんから美葉菜ちゃんを助けたのも、
私も大竹さん達みたいに
美葉菜ちゃんに
少し意地悪したいという
気持ちがあったからだ。

それは否定しないし、
なかったことにはできないけど…

「これ!」メモを押し付ける 。

「LINE の ID 。あとで連絡して。」

この子とはいい友達になれる気がする。

こんな私でも。