「いやー福ちゃん達もスタバの新作につられてきたの?」

私と早乙女さんの間の
気まずい空気に気づかない浩ちゃんは
さらに

「こっちも美音が「買い物ついでに新作飲みたい」って言って寄ったんだけど」

と最大級の爆弾発言をした。

2人でいる時点でも思ったけど

二人って付き合ってんの?

「何で二人で?」

「何でって
たまに二人で買い物とか行くけど?」

首を傾げる浩ちゃんと
無言で頷く早乙女さん。

でもよく見ると早乙女さんの耳元が
いつもよりほんのり赤い。

分かった。

早乙女さんは浩ちゃんのことが好きなんだ。

千晶にを見ると千晶も
そのことは分かったみたいで
ニヤニヤしている。

まあ浩ちゃんもイケメンの部類だもんね。

優しいし。

早乙女さんを見ていると、
少し睨まれてしまった。

またそんな赤い顔で睨まれても
説得力ないけど。

確かに早乙女さんのイメージからして
恋愛自体に慣れてなさそうだもんな〜。
私もだけど。

「ちょうど良かった浩輝、聞いて聞いてー」

状況は読めているけど
空気が読めていない千晶が
早乙女さんもいるのに
私と桜沢くんとの
スクープについて話し始める。

話終わったとたん
「え、え、福ちゃんどういうこと」
千晶と同じくミーハーな話が大好きな浩ちゃんが笑顔で聞いてきた。

これはもう話すしかないよね。
嘘はつけないし。