「母さんは美葉菜が2歳になる頃に突然、
家を出て行った。
後から浮気をしてたって知って探偵事務所に探してもらったりしたけど、東京にいるってことしか分からなくて…」

「待って待って、じゃあ、仕事を辞めてまで東京に引っ越してきたのって…母さんを探すため?」
コクリとうなずく父さん。

2度目の衝撃

「で、莉花がどうしたんですか?」

「ん?会っていないのか?」

「そもそも貴方がたは誰ですか?」

「俺たちは○△組の団員だ。福原莉花は若旦那の愛人だった。」
○△組といえばニュースにも出てくるような大手の暴力団。
何でお母さんが?
愛人とか?

「莉花には出ていかれてから
1度も会っていません。
向こうも私たちが
どこにいるか知らないと思います。」

「それが向こうは知っている。福原莉花は、愛人である若旦那を利用してとある方法で
あなた方の居所を調べていた。
パソコンのデータベースを調べたら
残っていたんだ。」

「何故、莉花は追われているんですか?」

「組の資金を1億持ち出した。」


何そのベタな展開…