「どうする? このまま 私の部屋に行く?」
駅中を歩きながら 務に聞く。
「うん。あそこで ケーキ買って行こう。」
務は 少し先に見える ケーキ屋さんを指す。
さっき 涙を流した私に 言った言葉を
務は ちゃんと覚えていてくれる。
幸せなときめきが 胸を包み。
私は 務の腰に 手を回す。
「レーナ 可愛いな。もう 無理すんなよ。」
どうして!?
強がりな私に 務は 気付いている。
「俺 レーナにメロメロだから。甘やかしてやるからな。」
そんな事 言われたら 私 本当に 甘えるよ。
もう 1人では いられないような
甘えん坊に なっちゃうから。