2人の生活は 甘くて 楽しくて。

私達は 毎日 笑っていた。


務は いつも優しくて。


「レーナ。ただいま。」

と 毎日 跳ねるように 帰ってくる。

「おかえり 務。お疲れ様。」

玄関で 務を迎える私に

「俺 レーナに会いたくて。途中で 家に寄ろうかと思っちゃった。」

なんて言って 私を抱き締める。

「もう。務。私は どこへも行かないよ?」


一緒に 暮らし始めてから 

務は 私に 甘えるから。


「務 ズルいよ。私が 甘えられないじゃん。」

私の膝枕で 横になる務。

頭を撫でながら 私が言うと

「いいの。今日は 俺が 甘える日。」

なんて言うから。

私は そのまま務の頭を 抱き締めてしまう。