「大正解、ここは天国」 どこからともなく聞こえる声。 「えっ、誰」 顔を上げた目の前にいたのは、金髪で少しクセのある毛、白い肌に真っ白な服、背中に生えた羽と頭の上の金色の輪っかは見事に天使を想像させた。 「あ…天使…」 頭が追いつかない。 非現実的過ぎる。 おかしい。 この世界はおかしい。 「あなたに選んで欲しいことがあるの」 そう言って天使は微笑んだ。 あまりに綺麗な顔で。