オタクニートが聖女になりました

私が親子連れであろう2人に駆け寄ると、母親らしき人がニッコリと微笑んだ。

「このスマホ落とされた方ですか?」

綺麗なママさんだった。

「はい。ありがとうございます」.

御礼を言って受け取ろうと男の子に手を伸ばして、笑顔を作った。

「僕、有難う」

すると男の子は身体の後ろに手を回し、スマホを隠してしまった。
何だろうと不思議に思っていると男の子は不審そうに眉を寄せた。

「コレ、本当にオバさんの?」

お、おばさん!?

「こら!タクミ、お姉さんでしょう?」

ママさんが怒ると、タクミと言われた男の子はプウっと頬を膨らませた。