羽白に耳元でそう言われ、音羽はびくりと体を震わせる。全員の目は本気だ。音羽が慌てて助けを呼ぼうと声を上げようとすると素早くれだに口を塞がれる。

「大丈夫。ちゃんと大学とバイト先にはうまく言うから。俺たちがちゃんと愛して養ってあげる」と南斗。

「家具とか音羽の好みをものを揃えておいたから、きっと気にいるよ!早くお家に行こう?」とれだ。

「やっと音羽と一緒に暮らせるのか〜……。明日から楽しみ!」とリゲル。

「俺たちが幸せにするから。だから今はちょっとだけ眠っててな」と羽白。

音羽の目から涙があふれてくる。必死に抵抗するがやはり無意味だった。

バチンと音羽の首に痛みが走る。薄れていく意識の中で、音羽のことを四人の歌い手は恐ろしいほど妖艶な顔で見つめていた。