「翠(すい)ー!こっちこっち!」
「まなったんおはよ〜。」
私は高校一年生の功刀 翠(くぬぎ すい)。
今日は入学式で、ちょうど学校に着いたとこで、学校に着くなり、待ち合わせをしてたまなったんこと、池田 真夏(いけだ まなつ)が私に気づいて声をかけてくれる。まなったんは中学が同じで、その時からの友達なんだ。
「クラス分けどうなるだろうね〜。」
と不安そうに聞いてくるけど、その顔には少し笑顔が滲んでいた。
ワクワクしているみたい。もちろん私も楽しみだど!
「一緒だといいけ…わっ!」
「翠、真夏おはよ!」 「おはよ〜」
まなったんと話していると、声をかけてきたのが安藤 七虹(あんどう ななこ)と木崎 律(きさき りつ)。
「カナヲはまだなの?」
まなったんが聞くのは、金尾真澄(かなお ますみ)のことで、カナヲを含め、全員が同じ中学だったんだ。
仲良くなったきっかけは、中学一年生の時に全員同じクラスで席が近かったことなんだけど、まなったんが私の隣の席で、その前に七虹、私の2つ前がカナヲで、私の前がりっちゃんだったから、自然と仲良くなって今に至る。
