そう思った瞬間、誰かに支えられた。
驚いて振り向くと、茶髪の垂れ目っぽい背の高い先輩だった。
「あ、山口くーん!」
「裕貴くんじゃーん!」
一気に女の子たちが、その先輩の方を向く。
でも、その先輩はそんなことも気にしていない。
「ねぇ、大丈夫?」
「あ、はい!すみません..」
「君が拓真の妹?」
拓真のこと知ってるのかな...?
花菜が何か知ってるかと思って、横を見ると目をキラキラさせてその先輩の方を見ている。
やっぱり、拓真と一緒にいる人なのかな...?
「そうです。」
「俺は、山口裕貴ね。拓真の親友。よろしく。」
山口先輩…
なんか、名前は聞いたことある気がするな...
「おい、余計なこと言うな。」
そんなことを思ってると、拓真が部活着の姿でこっちに歩いてきた。
その瞬間、女の子の「キャーー!」という叫び声がする。
「裕貴、何してんの。」
「自己紹介中。」
急に、拓真が私の方を向く。
「なんで七がここにいるの。」
「別に…?友達について来ただけ。あ、そうだ。今日の夕食なにがい…」
そう聞こうとすると、拓真に手で口をふさがれる。

