私は、滅多に行かない2年生のフロアを歩いている。
もう兄妹ということが、学校中に広まってるみたいで、私に視線が集まるのを感じる。
睨んでくる怖そうな先輩もいる。
「おい、七。」
後ろから声がしたので、足を止める。
やっぱり、拓真が私を見ていた。
怒られる...
「ちょっと、来い。」
「え?」
そう言い、拓真は私の腕を掴んでどんどん歩いていく。
周りからは、「キャー!」という悲鳴にも近いような声があちこちから聞こえる。
連れてこられたのは、屋上へと続く階段だった。
拓真が急に振り向いて私を見る。
目を見ると、怒っているってわかる。
「お前は、バカなの?」
やっぱり、あの事を言われる。
「こんなすぐにバレて。なんでこんなことになったんだよ。」
私は、そう言われて下を向いて下唇を噛む。
顔を合わせられない。
「川田先生が言っちゃって...」
私は、そう小声で呟く。
「聞こえねーよ。」
「川田先生が言っちゃったの!」
「は?まじ?」
そりゃ、川田先生が言っちゃうとは誰も思わないからびっくりするだろう。
「お前が言ったとはあんま思わなかったけど、川田かよ…」
「うん。」
絶対、私のせいだと思ってると思ってたから、私のせいだって思ってないことに驚いた。

