どうしよう…
私は、今無事に学校に着いた。
ある重大な問題について気がついてしまった。
お弁当…
どうやって渡そう…
連絡先も知らないし、頼める人もいない。
渡しているところを見られたら、即平和な学校生活が終了なのに…
「ホームルーム始まるぞー」
すると、先生が入ってきた。
私の担任は、川田先生で30代ぐらいの男の人だ。
「じゃ、久しぶりに出席でも取ってみるとするかー、名前呼ぶぞー」
毎日、いちいち名前を呼ばずに先生がバーっとクラスを見て出席簿に書いているので、久しぶりに名前を呼ばれる。
いつも聞く名前が続く中、返事が聞こえなくなる。
「黒石ー!」
クラスがざわついている。
「黒石!」
「おい!佐藤!!」
びくっとなってしまう。
そんなに強く呼ばなくても…と思いながらも
はい。と返事をする。
「お前、今日から『黒石 七』だろ。あの2年の黒石と兄妹なんだろ?」
終わった…
本日2回目…
さようなら…私の平和な学校生活よ…
みんなが、私を見ている。
嘘をつくべきだろうか。
ここで、嘘をついて、その嘘が今後バレたとしたらその時の方が罪は重いかも…
「はい。」
言ってしまった、みんなの視線がもっと集まるのを感じる。
「七?うっそ。」
「ありえなくなーい?信じられなーい!」
「佐藤、まじかよ。」
「先輩に聞こうよ〜!」
色々な声が聞こえてくる。
私だって、こんなはずじゃなかったのに…
自分から言うんじゃなくてまさか、先生が言っちゃうなんて…
「はーい!うるせぇ!続き行くぞ。」
「うるせぇ」って元は先生のせいなんですけど…!
川田先生のせいだー!!
でも、お弁当を渡しに行きやすくなったのでそこはありがたかった。

