「っしゃ!俺一抜け!!」


「待ってー、あと三マスから進めない〜」


みんなで人生ゲームをしている今、

陽人は一抜け、私はあと三マスでゴール!という時




「……二人とも早くない?」


「………………」


一方悠と朔夜は半分くらいから全く進んでなくて、

"台風で家が倒れた!修理代$200,000払う"
だとか、

"野良猫を拾った!育てるために$50,000必要だよ!"

なんてマスに何度も引っかかってどんどんお金が無くなっていく




結局悠が最後にゴールして、いちばんお金が少なかったのは朔夜だったため、罰ゲームをされられることに、、




「アハハハハ!!ちょっと!まっ、アハハ!」


体をくねらせる私

別にぶりっ子とかそんなんじゃない、

こうしないと耐えられない




「いいぞ朔夜!いけいけー!! やれやれー!!」


「あはは!! 美月ちゃん、こちょこちょ弱すぎだろ」


陽人と悠が冷やかしてくる


これはおかしい、

絶対にこれはおかしい!




だってなんで二番目にお金多かった私が一緒に罰ゲームなんだ!!


そして普通は負けた朔夜がこちょこちょされるはずなのになんで私がされてるの?!




「あーー!もうくすぐったいー!!

やーめーてー!」









人生ゲームの罰ゲームで散々はしゃいだ後
年越しそばを食べて、1月1日まであと10秒のカウントダウンをする




「「さん! にー! いち! ぜろ!!

あけましておめでとーー!!!」」


私と陽人は完全に深夜テンション




「あけましておめでとう、今年もよろしくね」


そんな私たちに、にこやかに返した悠




「新年早々うるせーな、耳いてぇ」


耳を塞ぎながらそんなことを言う朔夜の隣に移動してこたつに潜り込み、


「朔夜、あけましておめでとうは?」


そう聞くと、




「あけましておめでと、

今年もよろしくな 彼女さん」




ドヤ顔でそんなことを言われてゆでダコになった気分、、




「ヒュー ヒュー!!」と陽人が冷やかして


「新年早々 熱々だね」 なんてクスリと笑う悠




顔から湯気が出てるんじゃないかと思うくらい、熱かった