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……眩しい。


重たいまぶたをうっすらと開けると、少し開いたカーテンの隙間から光がさしていた



「なんだ…夢か…」



そんな小さなつぶやきは、この広い部屋に吸い込まれるように消えていく


目をこすりながら見た時計の針は、9時半を指していた


転校初日から遅刻…


焦ったって無駄だ、どうせ始まってる


ゆっくり準備しよう。




着替えようと部屋着の裾に手をかけたその時




「いった……」


ズキッと鋭い痛みがお腹に走った


裾をまくるとそこには大きな青紫色のあざ


少し触れただけで痛みが走る


またひとつ、傷が増えた


さっきのは夢じゃなかったんだ


夢か現実か、わからなくなってしまうほど私の感覚は狂っていた