「あんた見てるとほんとムカつく

あたしは毎日こんな時間まで勉強頑張ってんの、なのにあんた、いつも夜遅くまでどこで何してるわけ?!」



急に怒鳴り散らした花音


その声で私の肩はビクッと震えた




たしかに最近私は帰りが遅くなった


バイトがない日はいつも倉庫に通っている


花音は中学3年生
多分もうすぐ受験なんだと思う


だからって私に当たらないで欲しい、
どこで何しようが私の勝手




「あんたのせいでこの家はめちゃくちゃになった、パパはあたし達のものだったのに!

あんたが来るまでは幸せだったのに!!」






────────ガシャン!!!!





私の手からマグカップが奪われ、床に叩きつけられた


びしょびしょの床、飛び散った破片




「ちゃんと片付けときなさいよ」




女とは思えないような低い声で言い放った花音が廊下に消えていく






全ての不幸が自分のせいだなんてことは
言われなくてもわかってる


全部、私のせいなんだ