「おい、なに俺以外の男にしっぽ振ってんだよ」







なんだそれ!

ただクリーム取ってくれただけじゃん!!

って言うか朔夜ってそういう女子がキュンと来るようなセリフ知ってるんだね

そしてそれを言っちゃうんだね




「おい、聞いてんのか?」




「聞いてます聞いてます!!

別にしっぽなんか振ってないし、こんなことしたら律くん可哀想じゃん!」




いまだに青紫色に変色した鼻を押さえながら床で悶絶している律くんは涙目、、






「は?だから俺以外見てんじゃねーよ」





その言葉とともにガシッと頭を掴まれて、朔夜の顔がドアップにきた





……近い、

みんな見てるよ恥ずかしい近い!!






「フッ

そうやっていつも俺のことだけ考えとけ」







「もーーー!!離してーーーーー!!!!

この鬼! 俺様! ドS! 自分の彼女にからし盛るなんて最低だ!!!!」



「…まだそれ言ってんのかよ」




言うよ!言いますとも!!

私って結構根に持つタイプなんだよ!







このあとしばらくみんなの前で朔夜に虐められ続け、私の顔は終始真っ赤だった と悠が後で教えてくれた


朔夜の嫉妬は恐ろしい。


律くんの鼻の色は少しずつ肌色に戻ったけれど、あれから私は律くんに声をかけることも、視界に入れることさえも許されなかった、、