「美月ちゃん、そこ階段あるから気をつけてー」


「えっ、え、どこ?」


「ほら、今!」


「え… あ! あった!」




悠に手を引かれて誘導される私の目は、黒に包まれていて何も見えない




いつも通り学校に行って、バイトがないからいつも通り倉庫に到着、、


したところまでは良かった。




車をおりた途端、 突然目隠しをされた私


まじでびっくりした
また誘拐されるのかと思った


隣にいたはずの朔夜は颯爽とどっか行っちゃうし、、




結構歩いたしそろそろ倉庫の中だと思う…





「そこでストップ!! ちょっとまってねー」


えっ!待って悠手を離さないで!!


そしてなんでこんな静かなの…?


いつもガヤガヤとうるさい倉庫は静まりかえっていて、悠の声だけが響いている





「はい! 目隠しとっていーよ!」


その言葉を合図に目隠しを上にあげる


倉庫の光が眩しくて目を細めたその瞬間、






パパパァーーン!!!!


目の前に大量に飛び散った細長いもの達




「「「「「美月さん、ハッピーバースデーー!」」」」」


倉庫に響く男達の声





「うわぁ…!」





見渡すとみんなが笑顔で私を見ていて

倉庫の中も、たくさんの飾り付けがされたパーティー仕様


一番奥には、
"〜美月ちゃんバースデーパーティー〜"
と大きく書かれた紙が貼ってある





……今日私、 誕生日だったんだ…