それは、昨夜私の部屋で撮られた写真だった。中央には私と目黒くんのキスシーンがバッチリ写っている。
「上野先輩が僕のキスに呆けているうちに撮らせていただきました」
と目黒くんは笑ったが、もちろん昨日の私は呆けてなどいなかった。ただ、その写真の中の私は固く目をつぶっていて、目黒くんのキスを受け入れていると言われても仕方のない様だった。
「さぁ、どうしますか」
好きな人を教えるか、写真をばら撒かれるか。目黒くんが選択を迫る。
キスシーンの写真が出回れば、私の好きな人が誰であろうとその人との関係にヒビが入るのは間違いないだろう。対して目黒くんに好きな人を教えても、それが何に使われるのかわからない不安は残るものの、直接的な被害はない。
なら好きな人を教えてしまうべきだ。
こんなときでも即座に合理的な判断を下してしまえる私の頭脳はやっぱり信頼できる。
「私の好きな人は……」
「好きな人は?」
「…………」
だけどそこで、詰まってしまった。
私の好きな人は、誰?
「上野先輩が僕のキスに呆けているうちに撮らせていただきました」
と目黒くんは笑ったが、もちろん昨日の私は呆けてなどいなかった。ただ、その写真の中の私は固く目をつぶっていて、目黒くんのキスを受け入れていると言われても仕方のない様だった。
「さぁ、どうしますか」
好きな人を教えるか、写真をばら撒かれるか。目黒くんが選択を迫る。
キスシーンの写真が出回れば、私の好きな人が誰であろうとその人との関係にヒビが入るのは間違いないだろう。対して目黒くんに好きな人を教えても、それが何に使われるのかわからない不安は残るものの、直接的な被害はない。
なら好きな人を教えてしまうべきだ。
こんなときでも即座に合理的な判断を下してしまえる私の頭脳はやっぱり信頼できる。
「私の好きな人は……」
「好きな人は?」
「…………」
だけどそこで、詰まってしまった。
私の好きな人は、誰?



