「この先に置いてあるテレビに、二階堂さんの部屋の状態がオンラインで映っています。だけど私は、荻野さんが見たくないと思うなら、見なくていいと思う……!」
だってそれは、グロすぎるから。
テレビには無残な二階堂さんの姿が映されていた。
床中に弾が散乱している。その中のいくつが二階堂さんの顔を、身体を、貫いたのだろう。
部屋中を染め抜いた二階堂さんの血は、悲しいくらい鮮やかな赤だった。
二階堂さんはそんな状況でもどうにか逃げようと、生きようとしていたようだ。真っ赤に染まった手は扉の取っ手に伸ばされ、扉には無数の赤い手形がついていた。
こんなもの、見なくて済むならその方がいい。ましてや、血まみれで倒れているのが好きな人なら……。
だけど荻野さんはそれを知ることを望んだ。
私たちが目を伏せる中で、荻野さんは二階堂さんの最期を目に焼きつけた。
「二階堂さんが亡くなられたとき、扉の向こうには荻野さんがいたと思います。二階堂さんは少しでも、温かな体温を感じられたのではないでしょうか」
口からついて出た言葉は自分でも情けないくらい本当に気休めに過ぎなかったけど、荻野さんは力なく笑ってくれた。
「本当に、二階堂くんが好きだった。好きだったの」
だってそれは、グロすぎるから。
テレビには無残な二階堂さんの姿が映されていた。
床中に弾が散乱している。その中のいくつが二階堂さんの顔を、身体を、貫いたのだろう。
部屋中を染め抜いた二階堂さんの血は、悲しいくらい鮮やかな赤だった。
二階堂さんはそんな状況でもどうにか逃げようと、生きようとしていたようだ。真っ赤に染まった手は扉の取っ手に伸ばされ、扉には無数の赤い手形がついていた。
こんなもの、見なくて済むならその方がいい。ましてや、血まみれで倒れているのが好きな人なら……。
だけど荻野さんはそれを知ることを望んだ。
私たちが目を伏せる中で、荻野さんは二階堂さんの最期を目に焼きつけた。
「二階堂さんが亡くなられたとき、扉の向こうには荻野さんがいたと思います。二階堂さんは少しでも、温かな体温を感じられたのではないでしょうか」
口からついて出た言葉は自分でも情けないくらい本当に気休めに過ぎなかったけど、荻野さんは力なく笑ってくれた。
「本当に、二階堂くんが好きだった。好きだったの」



