LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

「……あ、いや、突然ごめん。そういう意味なんだけどそういう意味じゃなくて……とにかく、俺を『好きな人』に選んでくれればいいんだ。俺は上野さんを選ぶ」


 二階堂さんの説明はこうだった。


 事前に説明されたクリア条件は「両想いになること」。8人の中にそれぞれ好きな人がいることは事実だけど、必ずその相手と両想いになれとは言われていない。


 なら、取引をすれば私と二階堂さんの2人はこれで十分ゲームをクリアすることができる。


「もちろん上野さんが俺を信用できるなら、だけど……」


 二階堂さんに裏切られる可能性は考えていない。


 家事当番を決めるときに、男女でペアを組むことを提案したのは二階堂さんだ。その際に、


「二階堂は荻野さんと組むか?」


 そう提案した相川さんを、二階堂さんは一蹴していた。


「みんな平等にくじを引くのに、俺だけそんな特別扱いはいらない。第一、荻野さんは他に好きな人がいるかもしれないのに、不平等に俺に縛り付けるようなことはしたくない」