夜になった。みんな集まって晩ごはんの時間。
今日の朝ごはんから何となく、ごはんだけはみんなで集まって食べることになっている。
両想いを目指さなければいけない以上、他の人との接点はできる限り多い方がいいし、自分がいないところで複数人が集まっているのはやっぱり何か起きないか不安なんだよね。
「珍しいカレーだね」
九条くんと私の共同制作を、口に運んで相川さんが言った。
「野菜を溶かしてあるんです。煮詰めるのに時間がかかっちゃうからあんまりやらないんですけど、ちょうど大きめのフードプロセッサーがあったから。私のおばあちゃんはこのカレーが大好きなんです」
「そうなんだ。おいしいよ」
「おいしいよ」「おいしいよ」「おいしいよ」……。
相川さんの声がこだまする。
昔、私にこの具が溶けたカレーの存在を教えてくれたおばあちゃん、ありがとう……!
小さかった私は「じゃがいも入ってないー!」と癇癪を起こしたけど、今になってそのありがたみがわかるよおばあちゃん。
今日の朝ごはんから何となく、ごはんだけはみんなで集まって食べることになっている。
両想いを目指さなければいけない以上、他の人との接点はできる限り多い方がいいし、自分がいないところで複数人が集まっているのはやっぱり何か起きないか不安なんだよね。
「珍しいカレーだね」
九条くんと私の共同制作を、口に運んで相川さんが言った。
「野菜を溶かしてあるんです。煮詰めるのに時間がかかっちゃうからあんまりやらないんですけど、ちょうど大きめのフードプロセッサーがあったから。私のおばあちゃんはこのカレーが大好きなんです」
「そうなんだ。おいしいよ」
「おいしいよ」「おいしいよ」「おいしいよ」……。
相川さんの声がこだまする。
昔、私にこの具が溶けたカレーの存在を教えてくれたおばあちゃん、ありがとう……!
小さかった私は「じゃがいも入ってないー!」と癇癪を起こしたけど、今になってそのありがたみがわかるよおばあちゃん。



