LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

「……ごめんなさいっ」


 我を忘れて泣きじゃくる私に、


「道花、大好きだったよ」


 と果心は微笑んだ。


 それは、比喩でも何でもなく、本当に今世紀最大に綺麗で、私はこの7日間のことも全て夢を見ていたんじゃないかと思ったくらいだ。


 でも、現実はただ現実として私たちに夢を見させてはくれない。


 果心の頭部には、これまでにないくらい至近距離で銃口が向けられている。


「じゃあね」


 果心の目から一筋、涙がこぼれ落ちた――。