LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

「もう……やめてよ……」


 私を止めたのは果心だった。その目いっぱいに涙が溜まっている。


「道花が私を大切に思ってくれてるように、私も道花に死んでほしくないの」


 だからやめて。果心はかすれた声でそう嘆願した。


 機関銃が私を通り抜けて、果心に照準を定めて動く。


 皆藤さんを助けた目黒くんのように、私を助けてくれた皆藤さんのように、私も果心のヒーローになりたい。


 私の足、動け、動け、動け!!!


 だけど。


 私を抱きしめる力強い腕。


「道花、俺はお前を失いたくない」


 九条くんの切なげな声が、耳元で響く。


「ありがとう九条くん。そのまま道花、捕まえといて。じゃないと何するかわからないからさ……!」