それは、投票結果の集計が終わり、いよいよ最後の場面。私たちの生死が決まる重要な声からの結果発表を聞かされようとしたときだった。
「それでは第10回『LOVE or DEATH』ゲーム最終投票結果発表!!」
いつもと同じ突然の登場、いつもと同じ意味不明なテンション。
だけど、何かが違う。
私たちが7日間朝も夜も聞かされ続けたあの憎々しい声と、何かが違う。
その違和感に気づいたのは私だけではなかったらしい。
九条くんと果心も、視線を彷徨わせる。
「……やっぱり代役はきついっすよ、相川さんお願いします」
そして、突然声のあの気持ちの悪い敬語が外れた。
……相川さん?
「いやいや、そんな簡単にネタバラシされちゃうと困るんだけどな。
改めましてみなさん、今回のゲームで声を担当させていただきました相川千草でございます。フフフフフ」
果心の隣に立つ私の想い人だったはずの人が、まるで悪魔のように、いや、私たちの命を摘み取る本物の悪魔として笑っていた。
「それでは第10回『LOVE or DEATH』ゲーム最終投票結果発表!!」
いつもと同じ突然の登場、いつもと同じ意味不明なテンション。
だけど、何かが違う。
私たちが7日間朝も夜も聞かされ続けたあの憎々しい声と、何かが違う。
その違和感に気づいたのは私だけではなかったらしい。
九条くんと果心も、視線を彷徨わせる。
「……やっぱり代役はきついっすよ、相川さんお願いします」
そして、突然声のあの気持ちの悪い敬語が外れた。
……相川さん?
「いやいや、そんな簡単にネタバラシされちゃうと困るんだけどな。
改めましてみなさん、今回のゲームで声を担当させていただきました相川千草でございます。フフフフフ」
果心の隣に立つ私の想い人だったはずの人が、まるで悪魔のように、いや、私たちの命を摘み取る本物の悪魔として笑っていた。



