私と九条くんの始まりは、不幸せすぎたのかもしれない。
機関銃で頭を狙われ続ける狂った館で出会い、初めはお互い別の人の姿を追っていた。騙し騙され、ズタボロになって、でも今こうして向かい合い生きている。
九条くんの唇が、ぎこちなく私に触れた。
以前のような慣れたキスではなく、おそるおそる私に触れてくるような臆病なキス。
そんな九条くんの変化を嬉しいと思ってしまう私は、もしかしたら相当バカな女なのかもしれない。
だけど、バカばんざい。困難を乗り越えようやく通じ合った私たちの前途は明るい。
私たちの未来にこれ以上の陰りはない、はずだった。
機関銃で頭を狙われ続ける狂った館で出会い、初めはお互い別の人の姿を追っていた。騙し騙され、ズタボロになって、でも今こうして向かい合い生きている。
九条くんの唇が、ぎこちなく私に触れた。
以前のような慣れたキスではなく、おそるおそる私に触れてくるような臆病なキス。
そんな九条くんの変化を嬉しいと思ってしまう私は、もしかしたら相当バカな女なのかもしれない。
だけど、バカばんざい。困難を乗り越えようやく通じ合った私たちの前途は明るい。
私たちの未来にこれ以上の陰りはない、はずだった。



