LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

「どういうこと……?」


 全く理解ができない。ただ戸惑う私に、皆藤さんが力なく微笑みかける。


「たしかに、ほんの1分前までこのグラフの3位にいたのは上野先輩でした。でも今は私です。


 順位を決めるのは、視聴者からの票だけではないでしょう……?」


 脳内に、一瞬金色が煌めいた。


 私の表情の変化は、皆藤さんにも伝わったようだ。「そうです」と静かに頷いてみせる。


「九条先輩の5000票、全部上野先輩に入れてもらいました。投票締め切りギリギリだったけど、間に合ってよかった……!」


 皆藤さんの目から、また涙がこぼれ落ちた。


「今朝、父が亡くなったと連絡が入りました。私にはお母さんもいません。今更この館を出ても、私を待ってくれている人は1人もいません。


 そんな現実に、私を帰さないでください」