開け放たれた扉の前に現れたのは、いつかのイベントのとき、九条くんと私に手錠をかけにきた仮面の男だった。
「……いやっ、離して!!!」
暴れる私の手も足も、男には届かない。
だけど。
その仮面に手を伸ばしたとき、男は一瞬怯んだ。ここが弱点だ。
「……おらっ!!!!」
渾身の力を振り絞り、男の仮面を引き剥がす。仮面をつなぎとめていたゴムは、ばちんと大きな音を立てて引きちぎれた。
男が動揺し、その顔を隠そうと私から手を離す。
今だ。逃げろ、私。
外の景色はもう完全に視界に入っている。冷たい夜の匂いが心地よい。
「これで、逃げられる……!
なんて思いましたか? 上野様」
「……いやっ、離して!!!」
暴れる私の手も足も、男には届かない。
だけど。
その仮面に手を伸ばしたとき、男は一瞬怯んだ。ここが弱点だ。
「……おらっ!!!!」
渾身の力を振り絞り、男の仮面を引き剥がす。仮面をつなぎとめていたゴムは、ばちんと大きな音を立てて引きちぎれた。
男が動揺し、その顔を隠そうと私から手を離す。
今だ。逃げろ、私。
外の景色はもう完全に視界に入っている。冷たい夜の匂いが心地よい。
「これで、逃げられる……!
なんて思いましたか? 上野様」



