目黒くんの部屋は男子高校生らしい清潔感に溢れた簡素な部屋だった。
部屋主がいない間にあんまりじろじろ観察するのもどうかと思ったので、ソファの端っこに軽く腰を下ろして目黒くんを待つ。
「それで……指示してたのは誰?」
目黒くんの入れてきてくれたあったかいココアを受け取りながら尋ねると、
「荻野先輩です」
ああ、やっぱりね。
返ってきた名前に、少しホッとしている自分がいる。これが果心や九条くんなら、私はたぶん立ち直れなかったと思うから。
「なんで荻野さんの言うことを聞いてたの?」
「取り引きをしていました。上野先輩もわかっているとは思いますが、荻野先輩は二階堂先輩のことで上野先輩をかなり恨んでいます。
僕が上野先輩の恋を邪魔することを条件に、荻野先輩には僕自身の恋を応援してもらう約束でした」
「その恋の、お相手は?」
「皆藤未南ですよ」
部屋主がいない間にあんまりじろじろ観察するのもどうかと思ったので、ソファの端っこに軽く腰を下ろして目黒くんを待つ。
「それで……指示してたのは誰?」
目黒くんの入れてきてくれたあったかいココアを受け取りながら尋ねると、
「荻野先輩です」
ああ、やっぱりね。
返ってきた名前に、少しホッとしている自分がいる。これが果心や九条くんなら、私はたぶん立ち直れなかったと思うから。
「なんで荻野さんの言うことを聞いてたの?」
「取り引きをしていました。上野先輩もわかっているとは思いますが、荻野先輩は二階堂先輩のことで上野先輩をかなり恨んでいます。
僕が上野先輩の恋を邪魔することを条件に、荻野先輩には僕自身の恋を応援してもらう約束でした」
「その恋の、お相手は?」
「皆藤未南ですよ」



