LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

「肌まで綺麗って……ほんと神様は不公平だよねー」


 万年ニキビに悩まされる私とは大違いだ。私なんかスキンケアにも気を遣っているというのに、あっちのニキビが消えたと思うといつも、こっちでニキビがこんにちはしているから嫌になる。


「上野も綺麗だと思うけどな」


「それ本気で言ってる? 嫌味〜」


 そんな他愛無いことを言い合いながら、髪を乾かしていたら。


「……なぁ」


 不意に、九条くんがこちらを仰ぎ見る。


 ベッドに座る私が乾かしやすいように、九条くんは地べたにあぐらだ。いつもとは違う視点が新鮮で、妙に心が浮つく。


「ここ、上書きしていい?」


 九条くんが指差したのは、私の首筋にまだ痛々しく残る目黒くんの跡だ。


「……いいよ」


 私が答えると同時に、九条くんの骨張った手が私の髪をかき分け後頭部を支え、私たちはベッドの海へ沈んでいった――。