LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

 そして10分後、お風呂を出て服を着終わった九条くんが部屋に招き入れてくれた。


「……で、不法侵入は楽しかったか?」


 慌ててぶんぶんと首を大きく横にふる。


「本当に九条くんがお風呂入ってるなんて知らなかったの! いつもこんな早くに入ってるの?」


 もう日が暮れたとはいえ、まだ18時にもなっていない。すごく早起きしているというわけでもなさそうなのに、寝るには早すぎる時間だ。


「風呂まで上野に世話してもらえるかよ……」


 私から視線を外し、じろりと壁を睨む九条くん。その耳がほんのり赤くなっている。


 これは……。道花ドSスイッチ発動!!!


 「ちょっ……」と焦る九条くんをいなしてドライヤーを手に取ると、


「乾かして差し上げます、ご主人様」


 語尾にハートがついてもおかしくないぶりっこ口調だ。ちょっぴり目黒くんを意識してみた。


 さぁ存分に照れるが良い九条くん。


 ニタニタ笑う私に観念したのか、あっさり抵抗をやめた九条くんの髪を指ですく。


 ろくに手入れもしていなさそうなのに、憎たらしいくらいサラサラの髪だ。ドライヤーの風を送ると、ふわりとシャンプーの香りがする。