そして日が暮れ始めた頃、
「今日の晩ごはんは、果心様特製さんまの塩焼き!!」
いっちょあがり〜とご機嫌な果心が、私の前に熱々のさんまを置いてくれる。そして九条くんの前にも。
「じゃ、じゃあこれ……食べさせるね」
「おう」
九条くんの使うはずだった箸を手に取り、おずおずと口元に運ぶ。流石に「あ〜ん」とは言わなかったが、バカップルさながらの光景に食卓に着いた他の5人の視線が集まっているのを感じる。
私も九条くんも、こんなことしたいわけじゃない。ただ、こうなったのには訳があった。
それは九条くんが、お昼ごはんのサンドイッチを頬張っていたときのこと。
卵のたっぷり乗った美味しそうなサンドイッチを口に入れようとすると、
「ちょ〜っとお待ちください、九条様。こちらの調べではあなた様は左利きであると書いてあるのですが?」
もういい加減うんざりする、例の声だ。
「そうだけど。でもこれくらい右手で食べられる」
そう九条くんが答えると、突然うろたえ出した。
「あなた方は視聴者様のニーズが全くわかっていない! 晩ごはんはとっても食べにくいもの……そうだ、さんまの塩焼きにしなさい!」
以上、おばかな声劇場、チャンチャン。
声はどうしても私と九条くんに「あ〜ん」がさせたかったらしい。というわけで、前述の状況にいたるという話。
「今日の晩ごはんは、果心様特製さんまの塩焼き!!」
いっちょあがり〜とご機嫌な果心が、私の前に熱々のさんまを置いてくれる。そして九条くんの前にも。
「じゃ、じゃあこれ……食べさせるね」
「おう」
九条くんの使うはずだった箸を手に取り、おずおずと口元に運ぶ。流石に「あ〜ん」とは言わなかったが、バカップルさながらの光景に食卓に着いた他の5人の視線が集まっているのを感じる。
私も九条くんも、こんなことしたいわけじゃない。ただ、こうなったのには訳があった。
それは九条くんが、お昼ごはんのサンドイッチを頬張っていたときのこと。
卵のたっぷり乗った美味しそうなサンドイッチを口に入れようとすると、
「ちょ〜っとお待ちください、九条様。こちらの調べではあなた様は左利きであると書いてあるのですが?」
もういい加減うんざりする、例の声だ。
「そうだけど。でもこれくらい右手で食べられる」
そう九条くんが答えると、突然うろたえ出した。
「あなた方は視聴者様のニーズが全くわかっていない! 晩ごはんはとっても食べにくいもの……そうだ、さんまの塩焼きにしなさい!」
以上、おばかな声劇場、チャンチャン。
声はどうしても私と九条くんに「あ〜ん」がさせたかったらしい。というわけで、前述の状況にいたるという話。



