LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム

 九条くんが指差すその先にあったのは、昨夜目黒くんが私につけた噛みつきの跡だった――。


「こ、これは……」


「言い訳すんな。こんな首のとこ、自分でつけられるわけないよな?」


 九条くんが厳しい視線を私にも向ける。九条くん……なんか、怒ってる?


 怒らせるようなことをした覚えはない。だけど現に目の前の九条くんは、私と目黒くんに対してはっきりと不快感をあらわにしている。


「僕がつけましたが、何か?」


 しれっと目黒くんが小首を傾げた。


 かわいい顔をした目黒くんがやると、悔しいけど様になっている。だけど今は、何だか煽っているみたいだ。


「両想いにならなきゃ死ぬゲームなんですよ? こういうことくらい、あって当然だと思いますけど」