雪都『なら、そうくん達と出会う前。
について話しましょうか。』



雪都『山南さん、猫族って知ってます?』



山南「…少し。」



雪都『猫族は人間に襲われて
消滅した。と言われていますよね?』



山南「えぇ。」




雪都『…猫族には生き残りがいるんです。』



山南「まさか…」



雪都『そのまさか。僕は猫族の生き残り
両親を目の前で殺されました。』



山南「………」



山南はあまりの過去に黙ってしまう。




雪都『頼る宛もなく、倒れていたところを拾われたんです。

そこにはそうくんや、としくんが
いました。

1年ほど、そこにいましたが
いつまでも頼る訳には行かず、
出ていきました。』



山南「そうなのですね。」