上司を甘やかす方法



「調子どうですか?」
と、すっとおでこに手を当ててくる。

こんなことで恥ずかしくなるわたし。

「ちょっと、本当、すっぴんだから。」

顔を逸らそうとすると、
「すっぴんも好みですよ。」
と、意地悪そうに笑った。


だめだめ、流されちゃだめ。
彼はわたしの部下で、
上司だからこうやって心配しに来たのだ。