ずっと好きでした。

「あのさ、悪いんだけどこれお隣さんに回してきてくれない?」


そう言って渡されたのは回覧板。


よりにもよってこのタイミング。


「え〜やだ。」


「なんで?いつも喜んで行くじゃない!お母さん夕飯の準備で忙しいからお願いね!」


そう言って強引に回覧板を渡された。


はぁぁ〜お母さんってば、ほんと強引なんだから。


私は渋々靴を履き替えてお隣さん、樹の家に向かった。